2024.05.06

BRICS新通貨プロジェクトにおけるRipple XRPの役割

MVW

XRPの将来性：BRICS新通貨プロジェクトの中心に

XRPがBRICSの新通貨プロジェクトに果たす役割

BRICS諸国は、アメリカドルの支配を終わらせるための新たな通貨プロジェクトを加速しています。特に注目されているのが、ロシアの外務大臣が言及したBRICS専用のステーブルコインの創設です。このステーブルコインは、メンバー国間のデジタル取引を容易にし、連携を強化することが期待されています。また、RippleのXRPはこのステーブルコインをサポートし、各国通貨間の橋渡し役として機能する可能性があるとされています。

BRICSはなぜドルの支配を終わらせたいのか？

BRICS諸国（ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ）が「脱ドル」を目指す理由は、主に以下のポイントに集約されます。

経済的自立と影響力の増大：ドル依存の軽減を通じて、自国通貨での取引を増やすことで、国際通貨システムにおける自国の経済的自立と影響力を強化しようとしています。ドル以外の通貨で貿易を行うことにより、アメリカの政策や経済状況に左右されることなく、より自由な経済活動が可能となります。
政治的・経済的制裁への対応：特にロシアや中国は、アメリカやその他西側諸国からの政治的・経済的制裁の影響を受けやすい状況にあります。ドルを中心とした国際金融システムから一定の距離を置くことで、これらの制裁の影響を緩和し、より多くの国際的選択肢を持つことを目指しています。
多極化された国際経済秩序の推進：世界経済の多極化を進め、アメリカという一国に依存する現状から脱却し、より均衡の取れた国際経済秩序の確立を目指しています。これにより、各国がより公平な立場で国際経済に参加することができるようになります。
金融リスクの分散：ドルに対する依存を減らすことで、アメリカ経済の変動によるリスクを分散し、自国の経済安定を図ることができます。ドルの価値が下がるなどの事態が起きた場合にも、影響を軽減する効果があります。

BRICS諸国はこれらの目的を達成するために、さまざまな金融機関や通貨スワップ協定の設立を進めており、ドル中心の国際金融システムに対する代替策を模索しています。

XRPの特徴とBRICSプロジェクトへの影響

RippleのXRPは、国際送金を迅速かつ低コストで行うことができる暗号通貨です。Rippleネットワークを使用することにより、銀行や支払いプロバイダー間での資金のやりとりが効率的に行われ、国際間の決済が数秒で完了します。これは、従来の銀行システムやSWIFTネットワークを使用した場合の数日かかることが多いプロセスと比較して非常に高速です。

XRPはRipple社によって開発され、主にその企業向けソリューションであるRippleNetのブリッジ通貨として機能します。これにより、異なる国の通貨を即座に交換し、世界中の任意の金融機関間でのリアルタイムでの資金移動を可能にしています。また、XRPは分散型台帳技術を活用しており、取引の確認と記録はネットワーク参加者全体で共有され、セキュリティと透明性が保たれます。そのため、XRPは国際的な送金や決済において大きな潜在能力を持つ暗号通貨と見なされています。

BRICSがゴールドバックのステーブルコインを用いてさらにその動きを進める場合、XRPは重要な役割を果たす可能性があります。

XRPの市場動向と将来予測

現在のXRPの価格は、ピーク時の$3.8419から大きく下落し、約$0.4931で取引されています。しかし、BRICSとの連携が具体化すれば、XRPの価値は大きく向上する可能性があります。過去数年間の法的問題により影響を受けたXRPですが、2023年第3四半期には売上が12.57%増加するなど、回復の兆しを見せています。