2024.05.17

教育機関向けメタバース「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」の無償試用提供

MVW

教育機関向けメタバース「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム（VLP）」の無償試用提供

バーチャル・ラーニング・プラットフォームの概要

大日本印刷株式会社（DNP）とレノボ・ジャパン合同会社は、教育向けメタバース「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム（VLP）」の無償試用を提供します。この提供は、全国の教育委員会に対し、最大2ヶ月間、50アカウントまで無償で提供されるもので、児童・生徒の教育を支援することを目的としています。具体的な提供開始時期はまだ未定です。

不登校児童・生徒の教育支援

東京都の公立学校には約2万7,000人の不登校児童・生徒がおり、さらに約4,000人が日本語の指導を必要としています。このような児童・生徒を支援するために、DNPとレノボ・ジャパンはVLPを提供しています。このプラットフォームは、不登校や言語指導が必要な児童・生徒に対し、オンラインカウンセリングやプログラミング学習、特別講座などを提供します。また、独自の研修を受けたオンライン支援員がサポートを行い、児童・生徒の学習を支援します。

採用拡大と評価ポイント

DNPとレノボ・ジャパンは、2023年9月に東京都の事業「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム事業に係るプラットフォーム構築・運営組織」に採択されました。これにより、東京都教育庁を含む30自治体等にVLPを提供しています。この採用拡大の決め手として評価されたポイントは以下の通りです：

3Dメタバースの活用：子どもたちの興味・関心が高まり、コミュニケーションが取りやすくなる。
オンライン支援員：子どもの気持ちに寄り添った適切な伴走ができる。
具体的な成果：通室増加や一部の学校での出席認定など、確かな成果が得られており、「学べる第三の場所」としての手ごたえがある。

VLPの特徴

カウンセリング：オンラインでのカウンセリングを提供。
プログラミング学習：個別のプログラミング学習コンテンツを提供。
特別講座：特別な講座をオンラインで提供。
オンライン支援員：研修を受けた支援員が児童・生徒をサポート。

まとめ

バーチャル・ラーニング・プラットフォーム（VLP）は、教育向けメタバースとして不登校児童・生徒や日本語指導が必要な児童・生徒に対して、多様な教育支援を提供する革新的なプラットフォームです。DNPとレノボ・ジャパンの共同開発により、児童・生徒の興味を引きつける3Dメタバース環境を活用し、オンライン支援員によるサポートも行います。今回の無償試用提供により、さらに多くの教育機関がこの新しい教育支援ツールを体験できることが期待されます。