メタバース認知度の拡大:40%超の日本国民が認識
博報堂DYホールディングスが実施した「メタバース生活者定点調査2023」の結果、日本におけるメタバースの認知度が40%を超えることが明らかになりました。このデータは、メタバースが新たな消費者興味の領域として急速に浸透していることを示しています。今回の調査結果から、メタバースがどのようにして生活者の興味と行動を広げるか、その具体的な影響について詳しく解析します。
調査背景と目的
博報堂DYホールディングスは、全国の15歳から69歳の生活者を対象に、メタバースに関する意識や動向を定点的に把握するための調査を実施しました。メタバース市場は、2022年に8兆6,144億円から2030年には123兆9,738億円にまで拡大すると予測されており、消費者の関心も高まっています。この調査は、メタバースの普及率と利用状況を明らかにし、今後のビジネス戦略やマーケティング活動に役立つ洞察を提供することを目的としています。
調査結果の概要
メタバースの認知と利用経験
- 認知率の向上: 調査結果によると、メタバース関連サービスの認知率は40.5%に達しており、前年比で4.3ポイントの上昇が見られました。これは、メディアや広告を通じてメタバースの存在がより広く知られるようになったことを示しています。
- 利用経験: メタバースを実際に利用したことがある人は全体の8.4%であり、その数は約687万人にのぼります。これは、メタバースプラットフォームへの参加が徐々に増加していることを示しています。
メタバース利用者の特性
- 趣味と関心の拡がり: メタバースを利用する人々は、テレビゲームやゴルフ、ジョギング・ランニングなど、多岐にわたる趣味を持つことが分かりました。特にテレビゲームの利用者が多いことから、ゲーム以外の趣味を持つ層にもメタバースが広がっていることが確認されます。
- コミュニケーションと社会性: メタバース利用者は、「いつも楽しそうだ」と評されることが多く、社交的な特性を持つことが示されました。これはメタバースが社会的な交流の場としても機能していることを意味します。
メタバースの影響
- 興味領域の拡大: 16.5%の利用者が、メタバースを通じて自身の興味領域が広がったと報告しています。これは、メタバースが多様な体験を提供し、ユーザーに新しい知識やスキルを探求する機会を与えていることを示しています。
まとめ
「メタバース生活者定点調査2023」から得られた洞察は、メタバースが日本において重要な文化的及び経済的現象となりつつあることを示しています。認知度の向上と利用経験の増加は、メタバースが今後も多様な産業や日常生活において重要な役割を果たすことを期待させます。
参照元
博報堂DYホールディングス メタバース生活者定点調査2023の詳細はこちら