メタバースで蘇る『マイナビBLITZ赤坂』- META=KNOT 2024 in AKASAKA BLITZ
マイナビBLITZ赤坂がメタバースで復活
概要
かつてライブの聖地として親しまれた「マイナビBLITZ赤坂」が、2020年9月の閉館後、メタバース上で復活しました。この新しい試みは、META=KNOTと称され、TBSテレビが選出した才能溢れるバーチャルシンガーたちがVRChatに集結して、音楽ライブを4日間にわたって開催します。ここでは、音楽に合わせた空間演出とパーティクルライブが特徴です。
メタバース上の『赤坂BLITZ』
メタバースでの「マイナビBLITZ赤坂」は、ただの再現にとどまらず、バーチャルならではの創造性豊かな空間が展開されます。インターネット上に散らばる赤坂BLITZへの記憶や情報を集め、復元されたこの空間は、リアルの赤坂サカスとは異なる、クールで洗練されたビジュアルが特徴です。ライブ中は空の明るさや建物の色が変化し、リアルとバーチャルの境界を曖昧にします。
特色あるイベント展開
『META=KNOT 2024 in AKASAKA BLITZ』は、パーティクルライブという視覚効果を駆使した演出が特徴で、最終日には全出演者がこのパーティクルライブの演出を取り入れます。選出されたアーティストは、その実力だけでなく、斬新なメッセージ性を持った演出で知られるキヌさんなど、多彩な才能を有します。
出演者情報
『META=KNOT』では、TBSテレビが厳選した音楽性に優れたバーチャルシンガーたちがVRChatでのパーティクルライブに参加します。主な出演者には、名取さな、キヌ、春猿火、幸祜などが名を連ねています。これらのアーティストたちは、各自独自のスタイルと才能でライブパフォーマンスを盛り上げます。
名取さなさんは、2018年3月から活動を開始した個人勢のバーチャルYouTuberです。彼女は明るく快活な性格のナースとして、インターネット・ミームに詳しく、さまざまな語録を流暢に使いこなします。しかし、その明るい性格の裏には、物騒な設定が隠れており、時にはナイフが刺さった人形や防犯カメラが設置されていることがあります。
名取さなは、リスナーから「せんせえ」と呼ばれており、褒められるとすぐに謙虚になる一面も持ち合わせています。彼女のファンアートには「ヌォンタート」というタグが使用され、これは入力ミスから生まれたものですが、面白いという理由で採用されました。
名取さなの名前は、語呂合わせで「3月7日生まれ」を意味しており、彼女の姓と合わせて「サナトリウム」(療養所)という言葉に繋がります。彼女は、2018年にBS日テレで放送されたキズナアイの冠番組で開催された「バーチャルYouTuberランキング2018」で1位を獲得しており、その人気と影響力は非常に大きいです。
キヌさんは、VTuberで、VR領域を中心に活動するクリエイターです。彼女は音楽制作から始まり、徐々にVRワールドでの創作活動に興味を持ち、VR制作に重点を置いて活動しています。
彼女のオリジナル曲「バーチャルYouTuberのいのち」は、V冬フェスに参加した楽曲の一つです。この曲は、未だかよわい存在でありながら、この世界に生まれたからには何度も冬を越していかなければならない日々を乗り越えるための言葉として歌われています。
彼女のYouTubeチャンネルでは、音楽やVRでさまざまな作品を制作しており、その活動は多くのファンに支持されています。また、彼女はサンリオVR音楽フェスでも話題となった楽曲「voices feat.kinu」をリリースしています。
春猿火(Harusaruhi)さんは、神椿スタジオ所属の日本のバーチャルラップシンガーであり、10代と20代の若者の想いやエモーションを歌とラップに込めています。彼女の歌声は時に台風のように力強く、時にあどけない少女のように、パワフルで変幻自在です。彼女は聴き手の心を引き込む存在です。
春猿火さんは、幅広いジャンルの音楽を歌っています。彼女の音楽は、ラップ、ヒップホップ、ポップ、ロックなど、多様なスタイルを取り入れています。彼女の歌声は、力強く情熱的なものから、切なくメロウなものまで、さまざまな感情を表現しています。
彼女のオリジナル曲やカバー曲は、聴き手に新たな感覚やエネルギーをもたらします。彼女の音楽を通じて、若い世代に響くメッセージやストーリーが広がっています。
幸祜(ここ、KOKO)さんは、日本のバーチャルロックシンガーであり、KAMITSUBAKI STUDIOに所属しています。 彼女の魅力は、ロングトーンの美しさと浮遊感のある歌声にあります。彼女の歌は、言葉の代わりに彼女の秘めた想いを世界に届けるもので、聴き手を引き込みます。
以下は、彼女の活動に関する詳細です。
デビュー: 2020年10月25日にYouTubeチャンネルを作成し、初めて動画を投稿してデビューしました。
オリジナル楽曲: 彼女は「harmony」や「白昼夢」などのオリジナル楽曲を制作しており、その歌声は多くのファンに支持されています。
V.W.P: 2021年3月14日には、花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒とともにバーチャルアーティストグループV.W.Pを結成し、活躍しています。
ファンの名称: 彼女のファンは「観測者幸組」と呼ばれています。
彼女の公式YouTubeチャンネルでは、オリジナル楽曲やカバー曲のMVが公開されています。さらなる活躍を期待しています!
新たなスターの誕生へ
TBSテレビは、VRChatから新しいスターが生まれる可能性を秘めていると見ています。『META=KNOT』プロジェクトは、これら新しい才能を発掘し、より多くの人に知ってもらうための場を提供します。これは、かつてニコニコ動画がクリエイターの聖地であったように、VRChatが新たな才能の発信地となることを目指しています。
まとめ
メタバース上で復活した「マイナビBLITZ赤坂」は、新しい形の音楽イベントとして注目を集めています。『META=KNOT 2024 in AKASAKA BLITZ』は、バーチャル空間でしか実現できない独特の演出と、未来のスターたちの活躍の場を提供し、ライブエンターテイメントの新たな可能性を切り開いています。
参照元
用語やポイント
ライブの聖地 赤坂BLITZ
赤坂BLITZは、東京都港区赤坂に位置するライブハウスで、音楽アーティストたちのステージが繰り広げられる場所です。1996年に初代施設がオープンし、2003年に一時閉鎖されましたが、2009年にライブハウスとして再開され、国内外のアーティストたちがここで公演を行いました。
赤坂BLITZは、約1,500人から2,000人を収容できる規模で、米ロックバンド「Mr.Big」のこけら落とし公演から始まり、多くの歌手やバンドがステージに立ちました。その後、2020年に閉館しましたが、2022年にはTBS AKASAKA BLITZ STUDIOとしてバーチャル空間で復活し、音楽フェスなどが開催されています。
また、YouTubeでも赤坂BLITZで行われたライブ映像が視聴できます。例えば、半﨑美子さんのライブ映像や、バーチャル空間での音楽フェス「META=KNOT 2024 in AKASAKA BLITZ」などがあります。
赤坂BLITZは音楽ファンにとって特別な場所であり、その歴史的なステージは多くの人々に感動を与えてきました。
パーティクルライブとは
パーティクルライブは、ブロックチェーン技術を活用してライブイベントやデジタルコンテンツの配信プラットフォームを提供するプロジェクトです。このプラットフォームでは、パーティクル(仮想通貨)を使用して、視聴者がライブストリーミングイベントにアクセスし、アーティストやクリエイターとのインタラクションを楽しむことができます。また、視聴者はパーティクルを使ってイベントやコンテンツに対して支援を行ったり、特定の特典やアイテムを入手することも可能です。パーティクルライブは、ライブエンターテイメント業界において、より直接的なファンとの関係構築や収益化の機会を提供することを目指しています。