テラドローン、ドローンサービス企業世界1位獲得
テラドローン、ドローンサービス企業世界1位獲得
テラドローンの偉業とランキング概要
Terra Drone株式会社(以下、テラドローン)は、Drone Industry Insights(DRONEII) が発表した「ドローンサービス企業 世界ランキング2024」において、産業用ドローンサービス企業として世界1位に輝きました。同社が1位を獲得するのは2020年以来4年ぶりであり、今回が2度目の快挙です。このランキングは世界の約900社のドローンサービス企業を対象に、以下の5つの基準で評価されました。
- 企業規模と事業成長
- 投資状況や資金調達額
- 財務データ
- 企業活動の規模
- 業界専門家による定性的評価
テラドローンは、国内外での事業活動、東京証券取引所グロース市場への新規上場、M&A、リモートセンシング技術の成長力が高く評価され、1位を獲得しました。
リモートセンシング技術の強み
リモートセンシングは「離れた位置から対象物に触れずに調査する技術」であり、テラドローンはこの分野で高精度の技術提供を行っています。これにより、測量、点検、農業、運航管理の分野において累計3000件以上の実績を達成しています。また、運航管理システム(UTM)の導入は世界10カ国に広がり、グローバルでの空域統合に貢献しています。
主な事業展開と実績
グローバル市場での取り組み
- 2024年3月:米国市場への進出。運航管理システムのシェアトップ企業「Aloft Technologies」に出資。
- 2024年4月:「空飛ぶクルマ」の運航管理システムの共同開発を開始。UniflyおよびAloft Technologiesと協力し、世界初の試みを行いました。
- 2024年6月:アントワープ港にて世界初の自律型ドローンによる石油化学サンプル輸送を実現。輸送時間を最大6倍短縮し、CO2排出量も最大80%削減しました。
- 2024年9月:経済産業省の補助金に採択され、インドネシア市場におけるドローン運航管理システムの展開を目指す。
日本国内での取り組み
- 九州電力送配電と提携し、AI搭載ドローン自動鉄塔点検システムを導入。鉄塔約15,000基の運用効率を向上させました。
- ほ場整備設計ソフト「Terra Insights Planner」を発売し、平面設計図と3Dモデルの連動による効率化を実現。
- 海洋プラットフォーム向け検査ドローンの共同開発を三井海洋開発と開始し、検査効率を3倍向上させる取り組みを進めています。
テラドローンの今後の展望
テラドローンは「Unlock ‘X’ Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」をミッションに掲げ、次世代技術の開発と提供に注力しています。特に、ドローンや空飛ぶクルマの運航管理を通じて低空域経済圏の構築に取り組み、社会課題の解決を目指しています。運航管理システム(UTM)の実装は、今後もグローバル市場での需要拡大が期待されており、空のインフラ整備の中心的役割を果たす見込みです。
まとめ
テラドローンは世界的なランキングで1位を獲得し、ドローンサービスのリーディングカンパニーとしての地位を再確認しました。リモートセンシング技術を強みとし、国内外での事業展開により持続可能な未来を創造することを目指しています。今後、ドローン運航管理システム(UTM)や空飛ぶクルマの社会実装においても重要な役割を担い、グローバルな空のインフラ整備を進めることで、低空域経済圏の発展に寄与するでしょう。テラドローンのさらなる成長と技術革新は、世界中で注目される存在となっています。
参照元
テラドローン、ドローンサービス企業世界ランキングで1位を獲得