メルコイン、暗号資産保有者向け新機能提供を開始
メルコイン、暗号資産保有者向け新機能提供を開始
メルコインが提供する新たな機能の概要
株式会社メルカリの子会社であるメルコインは、2024年12月18日より、暗号資産イーサリアムの保有者向けに毎月メルカリポイントを付与する新機能を開始しました。この機能は、イーサリアムを取引することなく保有しているだけで、資産形成のメリットを得られる新しい仕組みです。
ユーザーは、メルカリアプリ内でイーサリアムを保有することで、保有額に応じたメルカリポイントを毎月受け取ることができます。このポイントはメルカリグループ内で1ポイント=1円として利用可能で、買い物や暗号資産の購入に充当できるなど、幅広い用途で活用可能です。
新機能導入の背景
メルコインは、2023年3月にメルカリアプリ内でビットコイン取引サービスを開始して以来、初心者でも安心して利用できる暗号資産取引の仕組みを提供してきました。その結果、2024年12月時点で同社の暗号資産口座数は300万口座を突破しており、そのうち86%が暗号資産取引初心者というデータが示すように、利用者層の拡大に成功しています。
この成功に続く形で、メルコインは2024年にイーサリアム取引を導入しました。さらに、定期的に暗号資産を購入する「つみたて機能」も提供するなど、ユーザーの資産形成を支援する仕組みを強化しています。
今回導入される新機能は、暗号資産を保有するだけで資産形成が進む仕組みを提供し、ユーザーに新しい価値を生み出すことを目的としています。
新機能の仕組みと利便性
ポイント付与の仕組み
新機能では、イーサリアムの保有者に対し、保有額に基づいて毎月自動的にメルカリポイントが付与されます。付与されるポイントの計算方法は以下の通りです。
- 保有暗号資産の平均時価評価額 × 年率(3.0%) ÷ 365 × 保有日数
例えば、1か月間10万円分のイーサリアムを保有していた場合、3.0%の年率を基にしたポイントが計算されます。この年率は初回時点で設定されているものであり、市場動向によって変更される可能性があります。
ポイントの活用方法
ポイントはメルカリグループ内で様々な方法で利用可能です。具体的には以下の用途に対応しています:
- メルカリでの商品購入
- メルペイやメルカードでの支払い
- 暗号資産の購入
特に暗号資産購入に活用できる点は、資産形成を進める上で大きな利便性を提供しています。付与されたポイントの有効期限は180日間ですが、その間に自由に使える仕組みが整っています。
特別な手続き不要
このサービスは、ユーザーが特別な申し込みや設定を行う必要がなく、シンプルに利用できるのが特徴です。メルカリアプリ内でイーサリアムを保有しているだけで、自動的にポイント付与対象となります。この利便性の高さが、多くのユーザーにとっての魅力となるでしょう。
暗号資産市場への影響
メルコインの新機能は、日本における暗号資産市場のさらなる成長を促進する可能性を秘めています。特に、日本の定期預金の平均金利が0.126%(2024年11月時点)であることを考えると、3.0%という利回りでポイントが得られるこのサービスは、従来の金融商品に対する新しい選択肢を提供しています。
さらに、暗号資産取引初心者が全体の大半を占めるという背景からも、このサービスが新規ユーザーに対する訴求力を持ち、暗号資産への理解や関心を高める一助となることが期待されています。
メルコインの今後の展望
メルコインは、今回の新機能を通じて暗号資産取引の新しい形を提案し、ユーザーにとっての利便性と価値を最大化することを目指しています。このサービスは、単なるポイント付与の仕組みにとどまらず、暗号資産を保有する意義を再定義する試みといえるでしょう。
今後もメルコインは、暗号資産やブロックチェーンの技術を活用した新しいサービスを展開し、日本国内での暗号資産の利用促進と市場拡大に取り組んでいくと見られます。
まとめとコメント
メルコインが提供する新機能は、暗号資産を保有することでユーザーに新しい資産形成の形を提案する画期的な取り組みです。特に、イーサリアムを保有しているだけでメルカリポイントを受け取れる仕組みは、暗号資産をより身近に感じさせるものであり、初心者にも受け入れやすい内容です。
また、このサービスはポイント付与にとどまらず、ユーザーの資産形成をサポートする役割を担っています。暗号資産市場全体の発展を見据えた取り組みとして、他社との差別化を図りつつ、ブロックチェーン技術の活用においてもリードする存在となる可能性があります。
メルコインのこうした先進的なサービスが多くのユーザーに受け入れられ、暗号資産市場の拡大に寄与することを期待しています。