江戸川区、メタバースで職員採用説明会を開催
江戸川区、メタバースで職員採用説明会を開催
都内初の試み:メタバース区役所
江戸川区は2024年7月4日に、インターネット上の仮想空間「メタバース区役所」で職員採用説明会を開催しました。この試みは、都内自治体として初の試みであり、受験希望者に「来庁不要の区役所」の取り組みを体感してもらうことを目的としています。説明会には、午前と午後の部合わせて33名がニックネームを付したアバターで参加しました。
目的とメリット
江戸川区は、自宅や外出先から手続きや相談を行える「来庁不要の区役所」を目指しており、電子申請やオンライン相談を推進しています。メタバース区役所の開設は、外出が難しい方でもコミュニケーションを取りながら相談や申請ができる究極のバリアフリーを実現するためのものです。今回の採用説明会は、多様な人材の確保を目的に、区で働くことに興味を持ってもらうために開催されました。
説明会の内容
説明会には、就活生や求職者が匿名のアバターで参加でき、心理的ハードルを下げて質問や相談ができる環境が提供されました。説明会では、区の概要や仕事内容、採用試験の内容が説明され、個別質問コーナーでは住居手当や区職員としてのやりがいなど、対面では聞きづらい質問が多く寄せられました。
参加者の声
参加者からは、「Zoomや電話と違い、アバターで参加することで身近に感じることができた」や「個別に質問することができてよかった」といった声がありました。
江戸川区の今後の展望
総務部職員課の笠貴裕課長は、「遠方からでも参加できることや、心理的ハードルが下がり受験希望者から率直な質問を聞くことができるなどのメリットがあった。採用活動のひとつとして、今後も積極的に活用していきたい」と話しました。
まとめ
江戸川区は、先進的な取り組みとしてメタバースを活用し、職員採用説明会を開催しました。この試みは、移動や身支度の負担を軽減し、匿名性を保ちながら本音での質問ができる環境を提供することで、多様な人材の確保を目指しています。参加者からは好評の声が寄せられ、今後もこのような先進的な取り組みを続けていく予定です。
江戸川区のメタバース区役所は、自治体のデジタルトランスフォーメーションの一環として注目されており、他の自治体や企業にとっても参考になる取り組みとなるでしょう。