2024.05.31

NYSEとCoinDesk、スポットビットコイン価格追跡で提携

MVW

NYSEとCoinDesk、スポットビットコイン価格追跡で提携

概要

ニューヨーク証券取引所（NYSE）は、暗号通貨情報提供会社のCoinDeskと提携し、スポットビットコイン価格の追跡を開始します。この協力は、従来の金融と暗号通貨の橋渡しを目指し、投資家にデジタル資産へのアクセスを提供します。

主なポイント

ビットコインインデックスオプションの導入

NYSEの最高製品責任者であるジョン・ヘリック氏は、「従来の機関投資家や一般の投資家が、スポットビットコインETFの最近の承認に広範な熱意を示している中、ニューヨーク証券取引所はCoinDeskインデックスとの提携を発表することを嬉しく思います。これらのオプション契約は、規制当局の承認を受けて、投資家に重要な流動性と透明性のあるリスク管理ツールを提供します」と述べました。
XBXに結びついたオプション契約は、ビットコイン価格の動きに対するリスクとエクスポージャーを管理する手段を提供します。これらのオプション契約の開発は進行中であり、関連法規の遵守を確保するために規制当局の承認を受ける必要があります。

CoinDesk Bitcoin Price Index (XBX) の詳細

XBXは、ビットコインのスポット価格を追跡するためのベンチマークインデックスです。約200億ドルのETF資産がXBXに結び付けられており、さまざまな暗号通貨取引所におけるビットコインの価値をリアルタイムで示しています。その計算と公表は1秒ごとに行われます。

CoinDeskのBullishによる買収

昨年末、CoinDeskはニューヨーク証券取引所の元社長であるトム・ファーリー氏が率いるBullishに買収されました。この買収により、暗号メディア出版はBullishの財政支援を受けて拡大することができる一方で、そのアイデンティティと編集運営は保護されました。
CoinDeskのCEOであるケビン・ワース氏は、このパートナーシップに対する期待を示し、暗号経済の拡大における製品開発と拡張の可能性を強調しました。Bullishの財政支援を受けて、CoinDeskはメディア、イベント、インデックスの分野で機会を活用する予定です。

親会社Digital Currency Groupの法的問題

一方、CoinDeskの親会社であるデジタルカレンシーグループ（DCG）は法的問題に直面しています。昨年、ニューヨーク州司法長官がDCGを含む暗号通貨の大手企業を詐欺行為と多額の損失を隠す試みで訴えました。これにはGeminiやGenesisも含まれています。

まとめ

今回のNYSEとCoinDeskの提携は、伝統的な金融市場と暗号通貨市場の融合を進め、投資家に新たなリスク管理ツールを提供する重要な一歩です。ビットコインのリアルタイム価格追跡は、より透明性の高い取引環境を提供し、投資家にとって価値ある情報を提供します。また、CoinDeskのBullishによる買収は、暗号メディアのさらなる発展と拡大の可能性を示しています。しかし、親会社DCGの法的問題は依然として解決すべき課題として残っています。