2024.08.14

NTTデータ・アイ、AIメンタルヘルスケアサービス「Mente for Biz」を導入

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NTTデータ・アイ、AIメンタルヘルスケアサービス「Mente for Biz」を導入

導入の背景と目的

NTTデータ・アイは、AIを活用したメンタルヘルスケアサービス「Mente for Biz」を導入しました。このサービスは、株式会社Medi Faceが開発した法人向けクラウドソリューションで、企業内のメンタルヘルスケアを総合的にサポートします。COVID-19のパンデミック以降、働き方が大きく変化し、リモートワークやハイブリッドワークが普及する一方で、うつ病などの精神疾患の患者数が増加しており、企業は従業員のメンタルヘルスケアの重要性を再認識しています。NTTデータ・アイは、従業員のメンタル不調を早期に察知し、適切なケアを行うことで、社員が長期にわたって健康で活き活きと働ける環境を整えることを目指しています。

Mente for Bizのサービス概要

「Mente for Biz」は、AI技術を活用して、従業員が自らのメンタル状態を簡単にチェックできるサービスです。サービスはPCやスマートフォンを通じて24時間365日利用可能で、従業員は自分のペースでセルフチェックを行うことができます。このチェックは、AIドクターが画面上で質問を投げかけ、それに答える形で進行します。AIは、従業員の回答に基づいて、表情、声、話し方などの非言語情報も解析し、メンタルヘルスの状態を精密に診断します。

チェックの結果は、従業員個々が過去に遡って確認することができ、自分のメンタル状態の変化を定期的に観察できます。また、チェック後には、産業医、保健師、臨床心理士などの専門家と1on1で面談を行うことができ、早期のケアからフォローアップまで一貫したサポートを受けることが可能です。このように、「Mente for Biz」は、メンタルチェックから実際のケアまでをトータルでサポートすることにより、企業全体のメンタルヘルス向上を図っています。

組織への貢献とデータ活用

「Mente for Biz」は、企業のメンタルヘルスケアの取り組みをデータドリブンで支援します。AIメンタルチェックの結果や、産業医や保健師との面談内容は、個人を特定できない形でデータ化され、人事部や経営陣に提供されます。このデータは、組織全体のメンタルヘルス傾向を把握するための重要な資料となり、部署ごとのメンタルスコアや従業員の満足度などを分析することができます。また、これらのデータが蓄積されることで、従業員のメンタル状態と業務パフォーマンスの関連性を見極め、次年度以降の人事施策や健康増進プログラムの設計にも役立てられます。

導入効果と今後の展望

NTTデータ・アイでは、「Mente for Biz」の導入により、従業員が自らのメンタル状態を自主的に管理できるよう促進することを目指しています。特に、学生から社会人への移行期である入社1～3年目の若年層社員に対しては、臨床心理士による個別面談や健康アンケートを実施し、早期ケアの仕組みを強化しています。これに「Mente for Biz」が加わることで、従業員が自身のメンタルヘルスを定期的にチェックし、必要なケアを迅速に受けられる体制が整いました。

Medi FaceのAIメンタルチェックは、現役医師の監修のもと開発されており、エビデンスに基づいた正確なチェックが可能です。この技術を活用することで、従業員がメンタル不調を抱えた際に、すぐに相談できる環境を提供し、心理的なハードルを下げることができます。また、従業員が自身のメンタルヘルスを積極的に管理する文化を醸成し、長期的な健康維持に寄与します。

NTTデータ・アイは、今後も「Mente for Biz」を通じて、社員のメンタルヘルスを強化し、企業全体のパフォーマンス向上を図っていく予定です。さらに、メンタルヘルスケア業界全体の発展にも寄与することを目指し、他の企業への導入支援やコンサルティングを行うことで、健康経営の実現に貢献していくことが期待されています。

まとめとコメント

NTTデータ・アイが導入した「Mente for Biz」は、AI技術を活用して企業のメンタルヘルスケアを総合的に支援する革新的なサービスです。従業員が自らのメンタル状態をチェックし、早期に適切なケアを受けることで、長期的な健康維持が可能となります。また、このサービスを通じて得られたデータを活用し、企業全体のメンタルヘルス傾向を把握することで、より効果的な健康施策を実施することができます。NTTデータ・アイは、この取り組みを通じて、社員一人ひとりが安心して働ける環境を提供し、企業全体の生産性と競争力を高めることを目指しています。