2024.06.15

ジンバブエ、暗号通貨規制枠組みの策定へ

MVW

ジンバブエ、暗号通貨規制枠組みの策定へ

公的なコンサルテーションの開始

ジンバブエ政府は、暗号通貨に関する公的なコンサルテーションを開始し、暗号通貨サービスプロバイダーからのフィードバックを求めています。このコンサルテーションの目的は、暗号通貨および暗号通貨サービスプロバイダーに適した規制枠組みを推奨することです。

マルチステークホルダー委員会の設立

この国家評価プロセスの一環として、暗号通貨エコシステムのステークホルダーと協議するためのマルチステークホルダー委員会が設立されました。参加の招待は、ジンバブエ国内外のすべての暗号通貨サービスプロバイダーに対して行われており、ジンバブエの顧客にサービスを提供しているプロバイダーも含まれます。

暗号通貨サービスプロバイダーの定義

政府は、暗号通貨サービスプロバイダーを、ブロックチェーン、暗号通貨、または関連サービス（例：暗号通貨取引所、ブローカー、トレーダー、管理プロバイダー、開発者、マイナー、バリデーター、カストディアルおよび非カストディアルウォレットホストなど）を提供する個人または団体と定義しています。

コンサルテーションの詳細

アンケートの提出

参加するにはアンケートに記入し、2024年6月26日までに提出する必要があります。政府によれば、このイニシアチブはグローバルなトレンドやベストプラクティスと一致しており、ジンバブエの暗号通貨および仮想資産の状況を評価し、理解することを目的としています。

暗号通貨エコシステムの評価

政府は、ジンバブエの暗号通貨エコシステムの性質と範囲、およびマネーロンダリング、テロ資金供与、その他の違法行為などに関連するリスクを評価することも計画しています。

ジンバブエの通貨改革

ゴールドバックトークンの導入

2023年5月、ジンバブエ政府は、ジンバブエゴールドバックデジタル通貨（Zimbabwe Gold-Backed Digital Currency）を導入する計画を発表しました。このトークンは、ジンバブエドルおよびボンドノートと共に法定通貨として使用することを意図しており、通貨危機に対処するための措置です。

ZiGの導入

2024年4月、ジンバブエはジンバブエドルに代わる新たな通貨としてZiG（Zimbabwe Gold）を導入しました。これは、信頼できる国家通貨を確立し、経済を活性化させることを目的としています。ZiGは現在、ジンバブエの公式通貨であり、過去15年間で6回目の通貨改革となります。さらに、モバイルマネーサービスが復活し、新通貨の普及が促進されています。

グローバルな動向

ケニアの取り組み

2024年4月、ケニア政府は、暗号通貨（仮想資産）および仮想資産サービスプロバイダー（VASPs）の規制および監視枠組みを策定するためのマルチエージェンシー技術作業グループを設立しました。この取り組みは、詐欺やマネーロンダリングに対する懸念が高まっている中で行われました。

まとめ

ジンバブエ政府が進める暗号通貨規制枠組みの策定は、グローバルなベストプラクティスに沿ったものであり、暗号通貨エコシステムのリスクを評価し、適切な規制を確立することを目的としています。これにより、ジンバブエ国内での暗号通貨の健全な発展が期待されます。また、ゴールドバックデジタル通貨やZiGの導入を通じて、ジンバブエの経済改革も進展しています。これらの取り組みは、ジンバブエの経済を安定化させ、国際的な信頼を高めるための重要なステップとなるでしょう。