バチカン図書館×Web3支援プロジェクトのグローバル展開
バチカン図書館×Web3支援プロジェクトのグローバル展開
プロジェクト概要
2024年7月26日、株式会社NTTデータはバチカン教皇庁図書館(バチカン図書館)との「バチカン図書館×Web3支援プロジェクト」を通じて、Web3コミュニティープラットフォームをグローバルに展開することを発表しました。このプロジェクトは、バチカン図書館の希少な文化コンテンツとその支援者を結びつける新たなコミュニティを形成することを目指しています。
実証実験の背景と成果
NTTデータは、デジタルアーカイブソリューション「AMLAD®」を活用し、バチカン図書館やASEAN事務局など、貴重な文化遺産を保有する機関のデジタルアーカイブ事業を支援してきました。バチカン図書館とは2014年から、手書き文献のデジタルアーカイブ事業「DigiVatLib」に取り組んでいます。
今回のプロジェクトでは、2023年に日本で行ったNFTを用いた実証実験を踏まえ、2024年度から金銭の寄付活動を追加し、Web3技術を活用して支援者との新たなコミュニティを形成することを目指しました。支援者は、SNSシェアによる認知拡大や金銭の寄付に対して、バチカン図書館の高精細画像や解説文を閲覧できるNFTを受け取ることができます。
イタリアでの実証実験
NTTデータは、NTTデータイタリアとの協力で、バチカン図書館の支援者を対象に実証実験を行いました。支援者はWebサイト上から申し込みを行い、支援活動の証明としてNFTを受け取ることができます。実証実験では技術面・運用面での実現性を検証し、新たな支援方法として金銭の寄付活動を追加しました。
今後の展開
NTTデータは、今回の実証実験の成果を踏まえ、デジタルアセットを活用したマネタイズの仕組みとコミュニティ形成の拡大方法を検討し、Web3技術を用いたサービスの改良を進めます。美術館・博物館・図書館などの文化・芸術分野においてWeb3コミュニティープラットフォームをグローバル展開し、将来的には官公庁・自治体・教育・エンタメなど、他領域への展開も目指しています。
NTTデータは引き続き、バチカン図書館をはじめとする世界各地の文化機関と協力し、貴重な文化遺産の保全と新たなコミュニティ構築に貢献していきます。
まとめ
NTTデータの「バチカン図書館×Web3支援プロジェクト」は、Web3技術を活用して貴重な文化遺産を保有するバチカン図書館と支援者を結びつける新たなコミュニティを形成する試みです。このプロジェクトは、デジタルアセットを用いた文化活動支援の新たな可能性を示し、将来的にはグローバルに展開される予定です。
参照元
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