レノボ・メタバース・スクールの新たな取り組み
レノボ・メタバース・スクールの新たな取り組み
レノボ・メタバース・スクールとは?
レノボは、約29万の児童生徒がいる不登校対策の一環として、「レノボ・メタバース・スクール」を導入しました。これは、インターネット上の仮想空間を活用し、不登校や日本語指導が必要な児童生徒に居場所や学びの場を提供するプラットフォームです。このプラットフォームは、東京都の「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム(VLP)」にも採択されています。
GIGA端末での快適な動作
「レノボ・メタバース・スクール」は、GIGA端末でもWebブラウザを通じて快適に動作します。3Dメタバース空間では、アバターやアイテムをリアルに近い感覚で体験でき、臨場感のあるコミュニケーションが可能です。チャットや音声だけでなく、「大喜び」や「ガッツポーズ」といったアクションも使って交流することができます。
学習支援機能
メタバース空間内の「学習スペース」には、自学自習用教材の「デキタス」や「すらら」、プログラミング教材「みんなでプログラミング」などが用意されており、これらを利用してオンライン学習に取り組むことができます。特別な研修を受けたオンライン支援員が常駐し、カウンセリングや自立のサポートを行うほか、児童生徒同士のコミュニケーションもサポートします。
多様なアバター選択
児童生徒の“分身”となるアバターは、さまざまな種類から選択可能で、肌や髪形、瞳の色など多様なバックグラウンドに対応しています。ジェンダーの多様性にも配慮されており、動物のキャラクターも用意されています。
レノボ・メタバース・スクールの特徴
独自の遊びを通じた交流の促進
レノボ・メタバース・スクールでは、学習や相談以外にも児童生徒の活動を広げるための機能が充実しています。例えば、空間内のアスレチック施設やアイテムを使ったゲームなどがあり、児童生徒同士の交流を深める場として利用されています。
ホワイトボードの活用
メタバース空間内にはホワイトボードが設置されており、管理者の設定により自由に書き込むことができます。これにより、イラストや作品を展示するポスターセッションや自己紹介コーナーなど、児童生徒が自分を表現し、互いの理解を深めるきっかけ作りが可能です。
オンライン授業と特別講座
教室スペースには画面共有機能があり、オンライン授業や講演を行うことができます。レノボ・メタバース・スクールでは、不登校支援だけでなく、日本語を母国語としない児童生徒のために、株式会社ECCによる日本語指導の特別講座も開催しています。
レノボ・メタバース・スクールの提供計画
レノボ・ジャパンは、全国の教育委員会を対象に「レノボ・メタバース・スクール」を無償提供する予定です。利用期間は最大2カ月、アカウント数は50までを予定しています。
まとめ
「レノボ・メタバース・スクール」は、不登校の児童生徒にとって、家族以外とコミュニケーションする居場所を提供し、自己肯定感を高める手助けとなります。特定の場所に足を運ぶことなく、交流できるこのプラットフォームは、児童生徒が次のステップへと踏み出すための足がかりとなるでしょう。GIGA端末で利用できる利便性もあり、多くの児童生徒にとって有益な学びの選択肢として広がっていくことが期待されます。
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