そらのうえショッピングモールが万博出展

そらのうえショッピングモールが万博出展
メタバースで体験する次世代型ショッピング空間
メタバースを活用した革新的な商業空間として注目される「そらのうえショッピングモール」が、2025年4月30日(水)から5月2日(金)まで開催される「クールジャパンショーケース/アニメ・マンガ ツーリズム フェスティバル」に出展されます。このイベントは、大阪・関西万博会場内にて内閣府の知的財産戦略推進事務局が主催し、国内外から多くの観光客が訪れる注目の催しです。
同モールは、スマートフォンやパソコンなどからアプリ不要でログイン可能なメタバース商業施設であり、キャラクターショップをはじめ、日本各地の文化や特産を紹介するご当地ブース、さらにはインタラクティブなゲーム体験など、200以上のバーチャル店舗や展示が展開されています。
多彩な館構成とコンテンツ展開
モールは現在、五つの館で構成されており、それぞれにユニークなテーマが設けられています。1号館には、人気キャラクターグッズを扱う公式ショップが集結。2号館では、神保町の古書店や神田のカレー店、お茶の水の楽器店など、東京の文化を象徴する街並みを再現したバーチャル空間が広がっています。
3号館には、47都道府県の地域文化を体験できる「ご当地館」が設けられ、各地の名産品紹介や観光情報に加え、ご当地VTuberによる紹介動画も視聴可能です。これらの動画は英語字幕付きで、外国人来場者にも好評を博しています。
さらに、4号館ではボードゲームや謎解きゲームなどが体験可能で、ユーザーは仮想空間上で冒険気分を味わうことができます。5号館では、イラストレーターやアーティストが運営するショップが並び、創作活動の発表の場としても機能しています。
多言語対応と世界展開への布石
国際色豊かな大阪・関西万博の来場者に対応するため、モールは英語に加え、中国語・韓国語にも対応。アバター操作を通じたショッピングや観光案内、情報発信において、インタラクティブかつ多言語での体験が実現されています。さらに、AI音声による多国語対応スタッフがバーチャル空間内に常駐しており、海外からのユーザーにも利便性の高い環境が整備されています。
また、イベント後も自宅や海外からモールにアクセス可能で、今後も継続的に情報発信や新コンテンツの追加が予定されています。アニメの聖地巡礼を促進する取り組みも含まれ、訪日観光の新たな導線形成にも貢献する構成となっています。
VRChat版による新展開
今回の万博出展に合わせ、世界的なVRアプリ「VRChat」にて「そらのうえショッピングモール」の展開も開始されました。モールの3号館「ご当地館」をVRChat上に再現し、全世界のユーザーがアバターを通じて日本各地の文化に触れられる環境が整えられています。特にVRヘッドセットを使用すれば、より没入感のある観光体験が可能となり、日本の地域振興におけるメタバースの可能性を広げています。
プロジェクト推進企業の取り組み
本モールは、ベネリックデジタルエンターテインメント株式会社とmonoAI technology株式会社の共同開発によって実現されました。monoAIの提供する「XR CLOUD」プラットフォーム上で構築された同モールは、今後も技術とコンテンツの両面から進化を続ける予定です。
両社はまた、教育や地域創生を視野に入れた取り組みにも積極的であり、今回の出展を機により多くの企業・自治体との連携を視野に入れた展開を推進しています。
まとめとコメント
「そらのうえショッピングモール」は、単なるオンラインショップの域を超えた、リアルと仮想を融合する次世代型商業空間として注目を集めています。特に、47都道府県の魅力をVTuberが紹介する仕組みや、訪日観光を意識した多言語対応、さらにグローバル展開を見据えたVRChat対応といった展開は、日本の地域文化を国際的に発信する上で極めて効果的なアプローチです。
大阪・関西万博という国際的なイベントへの出展により、同モールの存在は大きく拡散され、国内外のユーザーに向けたPR効果も飛躍的に高まることが予想されます。キャラクターショップやゲームコンテンツ、アート作品の販売など、多様なエンターテインメント要素を取り込みつつ、商業的な価値だけでなく、文化・教育・観光振興の新たなかたちとして進化を遂げています。
今後、さらなる技術革新とコラボレーションの広がりを通じて、そらのうえショッピングモールがどのように進化を続けていくのか、引き続き注目されるところです。