アニモカブランズ Web3を活用したロイヤリティプログラムのPoCを実施
アニモカブランズ Web3を活用したロイヤリティプログラムのPoCを実施
はじめに
アニモカブランズジャパン(Animoca Brands Japan)は、三井物産、日本コロムビア、エーライツと協力して、Web3技術を活用した新たなロイヤリティプログラムの概念実証(PoC)を開始しました。この取り組みは、ファンの活動をデジタル化し、よりインタラクティブでリワードのあるファンエクスペリエンスを提供することを目指しています。
PoCの背景と目的
現在のファン活動、いわゆる「推し活」は、主にファンの自主的な行動によって成り立っており、一方通行的な応援が主流です。このような現状を変えるために、今回のロイヤリティプログラムでは、ファンの行動データを可視化し、それに基づいてコンテンツ提供やNFT販売を行うことで、ファンとアーティストの関係を双方向にすることを目指しています。
ロイヤリティプログラムの内容
新たなロイヤリティプログラムでは、ファンのSNSでの発信やストリーミング、グッズ購入などの行動をデータ化し、それを基にファンに対してリワードを提供します。具体的には、ファンの行動を証明するために譲渡不可能なNFTである「SBT(ソウルバンドトークン)」を付与し、これにより限定体験や限定コンテンツを提供します。
このプログラムのPoCは、ダンスボーカルグループ「IVVY」のライブイベントに合わせて実施されます。ファンの非課金行動と課金行動をデジタル化し、これらの行動に基づいたリワードシステムを構築することで、ファンエクスペリエンスを向上させることを目指しています。
技術的な詳細
このPoCでは、ファンの行動データを収集し、それをNFTであるSBTに反映させます。これにより、ファンの活動履歴をデジタル化し、アーティストや興業主にとって有益なデータを提供します。また、ファンに対しては、これまでにない新しい体験や報酬を提供することで、ファン活動の価値を高めます。
PoCの実施と期待される成果
6月4日に行われる「IVVY」のライブイベントは、このPoCの実施において重要な役割を果たします。このイベントを通じて、Web3技術を活用したロイヤリティプログラムの実装可能性を検証し、将来的にはこのシステムを他のアーティストやエンターテインメント業界全体に広げていくことを目指しています。
まとめ
アニモカブランズジャパン、三井物産、日本コロムビア、エーライツが協力して実施する今回のPoCは、Web3技術を活用したロイヤリティプログラムの実現に向けた重要なステップです。ファンの活動をデジタル化し、それに基づいてインタラクティブでリワードのある体験を提供することで、ファンとアーティストの関係をより豊かで双方向的なものにすることが期待されています。
この取り組みは、エンターテインメント業界における新しいビジネスモデルの可能性を示すものであり、将来的には広範な応用が期待されます。特に、ファン活動の価値を高めると同時に、アーティストや興業主にとっても新しい収益源を提供することができる点が注目されます。