トレードログ、MOBI主導のWeb3グローバルバッテリーパスポート開発に参加
トレードログ、MOBI主導のWeb3グローバルバッテリーパスポート開発に参加
MOBIとWeb3グローバルバッテリーパスポート
モビリティ業界におけるブロックチェーン推進と標準規格策定を行うグローバルコンソーシアムMOBIは、Web3グローバルバッテリーパスポート(GBP)の最小実行可能製品(MVP)開発の第一ステージを完了しました。この開発には、トレードログ株式会社を含む複数の企業が参加しています。
参加企業と開発内容
開発には、アンリツ株式会社、株式会社デンソー、日置電機株式会社、本田技研工業株式会社、マツダ株式会社、日産自動車株式会社が参加し、トレードログ株式会社も加わり、分散型識別子(DID)と検証可能な資格証明(VC)を用いたテストネットの検証を行いました。このプロジェクトでは、バッテリーの識別にはW3CのDIDを用いたレジストリを構築し、自己主権型のアイデンティティ管理を提供しました。
実証の成果と重要性
実証の成果として、MOBIとW3Cによるオープン標準を使用することで、9つの組織間でバッテリーの識別とデータの検証・交換を行うことに成功しました。この仕組みは、バッテリーパスポートを複数のブロックチェーン上で同時にサポートする初の企業ネットワークであり、単一の組織やブロックチェーンに依存せずに機能性と持続可能性を実現します。
バッテリーパスポートの役割
バッテリーパスポートは、バッテリーのライフサイクル全体に関する詳細な情報を記録し、透明性とトレーサビリティを確保するためのデジタル証明書です。これにより、バッテリーの製造から使用、メンテナンス、リサイクルまでのデータを一元管理し、サプライチェーン全体での情報共有が可能になります。
今後のステップ
プロジェクトの第二ステージでは、Citopiaの分散型マーケットプレイスサービスを通じて、業界横断的な相互運用可能なGBPを構築します。このサービスは、バッテリーやカーボンクレジットの管理、車両と電力網の通信と取引、リスクベースの保険、電気自動車の中古価格設定などのデジタルサービスとアプリケーションの開発に対応します。
トレードログの役割と今後の展望
トレードログ株式会社は、ブロックチェーン技術を活用したビジネスモデルの研究、業界ルール形成や標準規格の策定を推進し、脱炭素社会の実現を目指しています。同社は今回のプロジェクトで得られた知見を活かし、さらなる技術革新と持続可能な社会の実現に貢献する予定です。
まとめとコメント
MOBI主導のWeb3グローバルバッテリーパスポートの開発は、バッテリーのライフサイクル管理を強化し、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。トレードログ株式会社を含む参加企業は、技術革新と標準規格の策定を通じて、業界全体の発展に寄与しています。