2024.03.12

ヨーロッパと世界における暗号資産の採用動向

MVW

ヨーロッパにおける暗号資産の採用状況と世界の動向

2024年、暗号資産市場は好調なスタートを切りました。ヨーロッパでは約3100万人が暗号資産を利用していますが、この数はアジアの2億6300万人、北米の5700万人、アフリカの3800万人に比べるとまだ少ないです。特に東欧諸国で暗号資産への投資が盛んであり、ウクライナ、トルコ、ロシアがヨーロッパ内でトップ3にランクインしています。

暗号資産採用のグローバル指標

Chainalysisの2023年グローバル暗号資産採用指数によれば、インドは暗号資産の採用で世界1位を記録しており、ナイジェリア、ベトナムがそれに続いています。ヨーロッパからはウクライナのみが世界のトップ10に入っており、その他のヨーロッパ諸国はさらに下位に位置しています。

2023年グローバル暗号採用指数トップ20

国	地域	総合指数ランキング	一元化されたサービス価値の受信ランキング	小売集中型サービス受給額ランキング	P2P取引所取引量ランキング	DeFi受取価値ランキング	リテールDeFi受取額ランキング
インド	中央・南アジア・オセアニア	1	1	1	5	1	1
ナイジェリア	サハラ以南のアフリカ	2	3	2	1	4	4
ベトナム	中央・南アジア・オセアニア	3	4	4	2	3	3
米国	北アメリカ	4	2	8	12	2	2
ウクライナ	東欧	5	5	3	11	10	10
フィリピン	中央・南アジア・オセアニア	6	6	6	19	7	7
インドネシア	中央・南アジア・オセアニア	7	13	13	14	5	5
パキスタン	中央・南アジア・オセアニア	8	7	7	9	20	20
ブラジル	ラテンアメリカ	9	9	11	15	11	11
タイ	中央・南アジア・オセアニア	10	8	15	44	6	6
中国	東アジア	11	10	5	13	23	23
トルコ	中東・北アフリカ	12	11	9	35	12	12
ロシア	東欧	13	12	10	36	9	9
英国	中央、北、西ヨーロッパ	14	15	20	38	8	8
アルゼンチン	ラテンアメリカ	15	14	12	29	19	19
メキシコ	ラテンアメリカ	16	17	18	30	16	16
バングラデシュ	中央・南アジア・オセアニア	17	18	19	33	22	22
日本	東アジア	18	22	21	49	18	18
カナダ	北アメリカ	19	25	23	62	14	14
モロッコ	中東・北アフリカ	20	27	25	21	26	26

暗号資産の採用における地域差

ヨーロッパにおける暗号資産の採用状況は国によって大きな違いがあります。東欧諸国は暗号資産に対して積極的な姿勢を示している一方で、西欧諸国ではまだ採用が進んでいません。しかし、ヨーロッパ全体としては、暗号資産市場の成長とともに、ブロックチェーン技術と暗号資産への関心が高まっています。

暗号資産の市場価値の増加

ビットコインは過去最高値を更新し続け、暗号資産全体の市場価値は24時間で5%増加して、2.44兆ドルに到達しました。これはドイツの国内総生産(GDP)を上回る額であり、暗号資産の市場拡大を物語っています。

ヨーロッパのブロックチェーンと暗号資産関連企業

ヨーロッパでは特にスイス、リヒテンシュタイン、北イタリアがブロックチェーン関連企業のハブとなっており、これらの地域には1100以上の企業が存在し、総額1850億ドルの価値があります。これはヨーロッパが暗号資産の採用と技術発展において重要な役割を果たしていることを示しています。

まとめ

ヨーロッパでは、特に東欧諸国を中心に暗号資産の採用が進んでいますが、グローバルな視野で見ると、アジアやアフリカなど他の地域に比べるとまだ遅れをとっています。暗号資産市場は全体として成長しており、特に低中所得国での採用が顕著です。ヨーロッパは、暗号資産とブロックチェーン技術の発展において重要な役割を持ち続けていますが、グローバルなトレンドに追いつくためにはさらなる努力が必要です。

参照元: “ヨーロッパで暗号資産に最も投資しているのはどの国か？ | Euronews”, “Chainalysis: The 2023 Global Crypto Adoption Index”

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