2024.07.04

Consensys、Wallet Guardを買収しMetaMaskのセキュリティを強化

MVW

Consensys、Wallet Guardを買収しMetaMaskのセキュリティを強化

買収の概要

Consensysは、ユーザー中心のブラウザ拡張機能、セキュリティダッシュボード、セキュリティエンジンを提供するWallet Guardを買収しました。この買収により、ConsensysはMetaMaskのセキュリティ機能をさらに強化し、ユーザーのウォレット、デジタル資産、データを盗難、詐欺、スキャムから保護します。

Web3におけるセキュリティの課題

Web3業界はユーザー保護に注力しているものの、ハッキングや詐欺は依然として発生しています。Chainalysisの2024年の犯罪報告によると、2023年には17億ドル相当の暗号通貨が詐欺によって盗まれました。このような脅威に対抗するため、ConsensysはWallet Guardの技術を取り入れ、MetaMaskのセキュリティロードマップを強化します。

Wallet Guardの役割と期待

Wallet Guardは、取引検証やクライアントサイドのヒューリスティックスを通じてスキャムやドレイナーの検出を改善し、リアルタイムでの保護を提供します。MetaMaskのセキュリティプラグインと連携し、ユーザー体験を損なうことなく高度な保護を実現します。

ConsensysとMetaMaskのビジョン

ConsensysのCEOでありEthereumの共同創設者であるJoe Lubin氏は、「Wallet Guardの革新的なセキュリティソリューションは、私たちのミッションである安全でセキュアな環境の提供において重要な役割を果たす」と述べています。また、MetaMaskのビジネスグループリードであるPatrick Berarducci氏は、「MetaMaskは強力なデフォルトセキュリティ機能を提供しており、Wallet Guardとの統合により、さらなるセキュリティ強化が期待される」とコメントしています。

Consensysの戦略的な買収活動

Consensysは、過去にもSpecial Mechanisms Group (SMG)、HAL、MyCryptoなどの買収を行い、Web3ユーザー、ビルダー、ビジネス向けの提供を強化してきました。これらの買収により、ConsensysはWeb3およびブロックチェーン業界での地位を確固たるものとしています。

Wallet Guardのコメント

Wallet Guardの共同創設者兼共同CEOであるOhm Shah氏とMartin Peko氏は、「MetaMaskのユーザーに対して我々の知識とセキュリティへのコミットメントを提供できることを嬉しく思います。Web3の大規模採用にはセキュリティの向上が不可欠であり、この提携はその実現に向けた大きな一歩です」と述べています。